■2017/11/05 (日) 12:30~16:30 チーム練習

 チーム練習前、課題の解消に向け打撃フォーム改造に着手。自宅庭にて体の旋回を主眼としたフォームチェックを繰り返す。素振りでもそれを意識するよう指導した。

 6年生不在で5年生だけのチーム練習。いつもより個々に割く練習時間が多くとれるチャンス。打撃練習が一人4~5回あったが、今日はじめて取り組んだ内容が即座に定着するはずもなく、強い当りで内野手が捕球後に送球が間に合わない内野安打があったにせよ、やはり大きく足をあげた従来のフォームでタイミングがズレて二段モーションのようなぎこちないスイングで内野ゴロ×2と平凡なレフトフライとなった。しかし内野ゴロはライト方向に打てていたので、体の旋回は少しはマシになっていると思っておきたい。

 急遽、4年生と紅白戦が実施される。4年生に7点のリードをあげての試合開始。他のレギュラーメンバーも外れたが、息子もスタメンから外れる。試合は思いのほか5年生が打てず、息子は途中交代で出場。守備機会もなく、最終回の先頭打者だったが、コーチから出塁できなかったらレギュラー外すと言われて急に固くなりボテボテの投手ゴロと最悪の結果。試合はハンデ含めて8-5で4年生の勝利。コーチは4年生にレギュラーを奪わるかもしれない危機感を煽り、選手に発破をかける意味合いで強い口調で言ったのであろう。

5年生の割りに素直で大人に従順な性格ゆえ、大人が発する言葉を真に受けて極度にプレッシャーを感じてしまう息子。メンタル強化も課題だが、恐怖で唇が震え泣きながら顔面蒼白になっている姿を見て、息子に対して申し訳なさを感じた。

 一時期、息子との朝練で嫁から苦言を呈された事がある。ちょうどジュニアチームの公式戦決勝戦でスタメンから外され焦った父が鬼コーチとなり出来ない事を叱り息子を追い込んでしまっていた。毎日、朝練終了後に泣きながら自宅に帰る姿を見ても、それを息子のためと思いこみプレッシャーに押し潰される事すら考えられなかった。あの時の息子と、今の息子が重なって見えた。

 守備力に自信がある息子は、守備練習や試合での守備は自信を持った顔で挑んでいる。仮にミスがあっても次は絶対に捕球してやる、ギリギリの打球も飛び込む前向きな姿勢が出ている。

 反面の打撃。あまりにも短期間に大人から打撃力不足を指摘されてしまい、完全に自信喪失となっている。ここ最近の息子は、チーム練習ですら一打席毎に結果が出ないとこの世の終わりのような顔が硬直して戻ってくる。技術は父の責任でもあるが、誰もが好きであるはずの打撃練習ですら苦痛に見える。

 打撃力不足とはいっても、試合の結果だけ見ると3割近く、出塁率も4割以上の成績を残している。その成績では現れない打撃内容が問題となっており、快心の当りはチーム練習も含めて少なくドン詰りの当りを放っているイメージが定着している。

 それでも守備力の自信から試合に挑めてはいたが、スタメンを奪われた事によって心が折れかかっているのがわかった。

 練習後、息子に野球が楽しいか聞いてみたが即答で楽しいとは答えなかった。やはり、守備は楽しいし自信があるが、今は打撃が楽しくないようだ。それは結果が出ないせいもあるが、大人のプレッシャーを感じ期待に応えられず小さな体で葛藤している息子の素直な意見だろう。本当に申し訳ない。

 幸い、息子は頑張って打撃力向上したいと言ってくれた。それなら、その思いを全力でサポートする必要がある。練習場所の制限を理由にして守備練習を優先した結果が今なら、この守備力をキープしつつ打撃向上できる術がきっとあるはず。

 もう少しだけ、息子と頑張ってみたい。